松井 伸一
SHINICHI MATSUI
工場長として、工場全体を見るのが仕事です。職人のみなさんの相談にのったり、仕上がりの品質をチェックしたりしています。
私たちの作る部品は、自動ドアメーカーのナブコシステム株式会社に依頼されたもの。同メーカーは自動ドアで国内トップクラスのシェアを誇ります。有名な大型商業施設やアミューズメント施設、テーマパーク、大きな病院など、さまざまな場所で使われているんですよ。取り付けられた製品を見れば、やってよかったという達成感があふれますね。
みんなものづくりが大好きで、マジメに良いものを作ろうとしていますね。一つひとつが特注品なので、部品作りには高い技術が求められます。その信頼に応えるため、日々みんなで努力しています。プロならば、できあがってキレイに並んだ製品を見るだけで、社員の熱い思いがすぐわかると思います。
技術を身につけるには時間がかかると思います。作るものが毎回違うので、慣れるまでは少々大変でしょう。でも、最初は誰でもできないのが当たり前。今まで私たちが身につけてきたことを、一つひとつ教えていくので、一緒に良い部品を作っていきましょう!
江口 英明
HIDEAKI EGUCHI
鉄板やステンレス板から部品作りに必要な部材を切り出しています。数字を入力すれば機械が切り出してくれるので、難しい技術は必要ありません。同じ部品がほとんどないので、指示書と機械のメモリをしっかり見て、間違えないものを作ることが大事です。
また、それぞれ納期(=納品するまでの期間)が違うので、スケジュールをしっかり管理することも重要です。急ぎの案件に突然対応することもあるので、柔軟さが求められます。
自分が考えたとおりにピタリピタリと仕事が進むと楽しいですね。
こだわりを持ってコツコツと仕上げていく仕事なので、一緒に働く仲間はマジメで素直な感じがします。とても家庭的な職場ですよ。社長がもっと働きやすい環境にしようと、いろいろ取り組んでくださっています。最近、事務所にコーヒーサーバーが設置されたのもそのひとつ。いつでも自由に飲めるのでありがたいです。従業員想いだなと感じますね。
まずは、職場の雰囲気に慣れてほしいですね。心を開いて一緒に働く仲間になってほしい。
そして、できれば長く続けてもらいたいです。最初は何が何だかわからなくても、続けていればできることが増えます。そうすると、仕事がおもしろくなるんです。新しい仲間とも、一緒に仕事の楽しさを分かち合いたいと思っています。
比留間 勇
ISAMU HIRUMA
担当している曲げの工程は部品作りの最終段階。複雑な形に曲げていくには、どこから曲げるかという順番を決めたり、鉄が伸びたり縮んだりするのを計算して作業することが重要です。私も毎回、試行錯誤しながら仕事に臨んでいます。
ときには、同じものを作っていると飽きてしまうこともありますが(苦笑)、1枚1枚違った曲げを行うような刺激ある仕事もあるので気に入っています。
男性も女性も働いていてみんな仲がいいので、温かい雰囲気の工場だと思います。それから、仕事に対してみんな真剣ですね。私も普段の生活で、加工されたステンレスの部品を見ると、「どうやって作ったんだろう?」「これはすごい仕事だ」と、つい思ってしまいます。
きっと普通の人は素通りしてしまうでしょうが、どっぷりこの仕事にハマっているから見てしまうんですよね。
新人のときは、何回も「もっとこうしたらどうだろう?」と試行錯誤を繰り返し、無我夢中でやるしかないです。それを何年も積み重ねていると、コツがわかってくる。難しいことを最初に経験しておけば、あとがラクになります。1回では完璧にならないですよ。1歩後退したら、1歩半先に進む、それぐらいの気持ちで取り組んでほしいですね。